富久長 ほろ酔い日記 -5ページ目

今年最初の酒母

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八反錦特別純米の酒母を立てました。
 
それにしても気温が高いですね!
仕込んだのは朝の8時だったのですが、
蔵の温度が19度もありました。
酒母は仕込みのうちで最も温度が
高いのですが、それでも蒸し米を
27度まで冷ますのにかなりの時間が
必要でした。
 
麹・米・水に酵母と乳酸(速醸酒母です)
の全てがタンクに集い、いざ発酵スタート!です。

蔵の大掃除

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週末には酒母をたてるので、蔵の掃除と道具の
洗浄に大わらわです。
麹室前にはもともと奥の倉庫へ入るための
坂が設置してあり、他にも道具がいろいろ
あるのですが、梁を掃除して消毒し床を洗浄機
で流すために全ての道具を一度移動させます。
 
毎年のことながら、
「実は広いんだよな・・・」
と感じました(笑)。

魂志会 研究会

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富久長を含む広島県内の酒蔵5軒でつくる集まり
「魂志会」で、酒販店さんを集めて日本酒の
勉強会をしました。
 
酒販店さんは我々に比べて利き酒をする機会も
お酒に関する知識を得ることも少なく、
また、我々の側も酒販店さんの考えや立場などを
十分に把握しきれていない部分がありました。
 
昼から始めた勉強会では、食品工業技術センターの
お酒の先生の講義を聴いたり、実際に利き酒やマッチング
などをしていただきました。
ラベルなどをアルミホイルで覆い、数も一蔵5本ずつで
計25種類と、非常に難しい条件で、本気の利き酒です。
 
利き酒の能力と申しますか、それよりも、実際に
お酒の味を自分自身で確かめ、その違いを
把握することが大事だと思います。
その後、センターの先生に一本ずつ講評をお願いし、
自分の判断と比べたり、酒蔵が行う利き酒について
知識を持ってもらったりで、
「勉強になった」
と言っていただけました。
 
その後は酒蔵と酒販店とが膝をつき合わせて本音で
話し合う懇親会の場を設けました。
勉強会同様、このような機会はこれまであまり
ありませんでしたので、初めての試みとしては
おおむね好評をいただきました。
 
今回は利き酒を行うということもあり、会場などの
都合で参加人数が限られてしまったのですが、
今後は年に二度ずつでもこのような場を設け、
より多くの酒販店さん、そして飲食店さんと
語らい、お酒の魅力をお客様に伝えていくには
どうしたらよいか、共に成長していきたいと思います。

今年最初のお米

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今年の仕込みに使う最初の米が入荷しました。
広島県高宮町産の八反錦です。
八反草が心白のほとんどない品種なのに
くらべて、改良品種の八反錦は非常に
大きな心白がほとんどの米に入っています。
 
等級は1等でしたが、台風の影響か、高温の
影響か、粒の張りはもう一つかなと
いう感じです。

秋の目聞き会

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広島県の有志15蔵が協力して主催する
「秋の目聞き会」が広島市の全日空ホテルで
開催されました。
一般のお客様ではなく、酒販店・料飲店の
お酒を扱うプロの方が対象のため、
アンデルセンで行なわれた会よりも
落ち着いた雰囲気です。
 
酒販店さんはお店の商品の選択や取引に
つながりますし、料飲店さんはそのままダイレクトに
お客様にお奨めするお酒を選ぶのですから、
話をするときには和やかでも
利き酒をするときの表情は皆真剣です。

広島酒蔵祭り

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今日は広島のアンデルセンで酒蔵祭りがありました。
毎年のことですが大賑わいです。
肌が涼しさ・寒さを感じてくると、やはり酒の季節ですね。
私もお客様といろいろお話でき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

アメリカで純米吟醸が金賞受賞!

US-SAKE

 

7月末にあった全米で最大の利き酒イベント

THE JOY OF SAKEにて、富久長の純米吟醸

"Moon on the Water"がみごと金賞を受賞しました。

アメリカでの日本酒ブームは健康ブームとも

あいまってまだまだ衰えの様子が全くありません。

 

日本で喜ばれているお酒が食文化の違う

アメリカでも受け入れられるというのは、

とても嬉しく励みになることですね。


 


ヤブタの修理

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9月に入り、冬の仕込みの時期が近づいてきました。
お酒は冬に造られるものなので、夏は暇にしている
と思われ勝ちでして、実際に冬に比べればのんびり
したものなのですが、それでも酒造りに備えて
いろいろ準備をしなくてはなりません。
 
特に多いのが屋根の修理なのですが、これは
毎年のことなのでもう慣れっこです(笑)。
 
先日、去年の冬に調子が悪くなったヤブタ
(搾り機)の修理をいたしました。
修理といいますか、圧搾版を密着させるシリンダー
のパッキンが劣化していたので、交換して
もらいました。
 
言葉で書くと分かりにくいかもしれませんが、
以前よりもスムーズに動くようになりました。

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広島では連日35度くらいの猛暑が続いていました。
今日は少し雲が多いかなぁと感じていましたが、
3時前くらいには辺り一面かき曇り、雹のような
大粒の雨とともに雷が1時間以上鳴り響きました。
 
落雷で壊れてはいけないのでコンピューターを
はじめとする電気機器はコンセントを抜き
雨漏りがないか蔵を点検しながら時を過ごしました。
 
久しぶりの雨の後は、気温が下がって気持ちよかったですよ。
帰宅途中で信号が全て止まっていたのが困りましたけど(笑)

今日は呑み切り

例年この時期には、国税局の鑑定官に来ていただいて、

お酒の『呑み切り』が行なわれます。

 

これは、冬場に造ったお酒が熟成してどうなっているかを

確かめるもので、タンクの『呑み』を切ってお酒を出すことから

この名前がついています。

タンクの『呑み』というのは、貯蔵タンクの一番下(通常は、

30cmほど上にももう一つあります)にある、お酒を出す

穴のことです。

昔の木桶では杭を打ち込んで酒が流れ出るのを止めており、

それをポンと撥ね除けるとお酒が堰を切って出てきたそうです。

そのままだと大変なことになるので、この『呑み切り』も

技術が要った、そうです。

 

現在は砲金で出来たネジ式の便利な道具がありますので、

以前よりはずっと簡単だと思います。

 

しかも今田酒造では・・・全てのお酒がもう商品の状態で

瓶詰めされていますので、タンクの呑みを切る、本来の

意味での『呑み切り』ではありません。

 

貯蔵庫や冷蔵庫で寝かせてあるお酒の具合を見る。

それが富久長での『呑み切り』風景です。